父の好きだった花に想いを寄せて

父の形見の君子蘭が今年も咲きました。
園芸が趣味だった父は、この花が特にお気に入りだったようで、最盛期には何十鉢もの君子蘭が花を咲かせていました。

父亡き後、しばらく間ほったらかしにしてしまっていましたが、そのまま枯らしてしまうのも忍びなく、
10鉢ほど実家から自宅に持ち帰り育てることにしました。
とりあえず水くれしておけば何とかなるだろうと、気楽に考えていましたが、あれこれと調べてみると、
それだけでは花は咲かないようで…。寒暖差を付けたり、株分けをしたり、1年を通して色々と手をかけなければいけない事がわかりました。

そういえば、父が元気だった頃は、夏が近くなると鉢を全部外に出し、
鉢の周りに囲いを作り黒い網をかけ（夏の直射日光から葉の日焼けを防止するためらしいです）、
秋が深まる頃には、家の廊下が鉢でいっぱいになりカーテンを閉めに行くのも大変だったなあと、
今更ながら父のやっていた事の意味を知りました。丹精込めて育てていたのですね。

「綺麗に咲いたな」と、父も見てくれているかな？父の笑顔が思い出される、今日この頃です。

庭にふきのとうが顔を出しました。もう、春ですね。

訪問看護ステーション わかくさ　長野市
訪問看護ステーション わかくさ・たかやま　高山村